サーファー会計士が語る公認会計士短答式試験について
はい、どうもーTonyです!!
さて、本日は公認会計士試験のいわゆる一次試験について話そうと思います。
先日行われた12月の短答式試験は非常に難易度があがっていたようですね。
僕の初受験の時もそうでしたよ。
短答式試験の概要
中には短答式をご存知ない人もいると思いますので、
概要を簡単に説明しますね。
この試験に合格しないと、論文式試験に進めません。
概要は以下の通りです。
・1科目ごとではなく、4科目の総点数で合否判定
・合格基準は総点数の70%を基準として公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率
(但し、1科目でもその満点の40%に満たない科目がある場合には、不合格となることがあります)
・免除科目がある場合の合否判定は「免除科目を除いた他の科目の合計得点の比率」により判定
・短答式試験合格者は以後2年間、申請により短答式試験が免除となります出典:http://tac-school.co.jp/kouza_kaikei/kaikei_cpa/summary_guide.html
要するに4科目合計で70%以上得点できればおそらく合格できる試験ってことです。
大学受験のセンター試験のようなものです。
マーク式ですしね。
4科目は以下です。
- 財務会計論(200点)
- 管理会計論(100点)
- 監査論(100点)
- 企業法(100点)
ちなみに今は年に2回12月と翌年の5月に実施されています。
合格すれば、その次の論文式試験の受験資格が得られます。
合格率はその時によりますが、10%前後と思っていただければ相違ないです。
では、各科目について少し解説してきますね。
財務会計論
この科目は最重要科目です。
1科目あたり100点の配点が普通なのですが、
この財務会計論だけ配点が200点ですからね。
大学受験でいう、英語と思っていただければ大きな誤解はないでしょう。
だいたい理論問題80点、計算問題120点で構成されます。
理論問題はその時の試験によりますが、かなり細かい点まで問われることがあります。
(令和2年12月短答はまさにそうだと思います)
計算問題はいわゆる簿記の問題なのですが、
これを苦手にする受験生は結構多いですね。
でもダメですよ!
簿記は会計士に最も求められるし、理論にも結びつくので、
しっかり理解して簿記を勉強しましょう。
実務でもメチャクチャ×100使いますよ!!
しかも財務会計論を得意科目にすれば、会計士試験の合格可能性がグッと高まります!
管理会計論
続いて管理会計論です。
これは、もう少し詳しくいうと、原価計算と管理会計から構成されています。
原価計算は計算の型を理解すれば、7割ぐらいは結構取れると思います。
理論問題は遥か昔に制定された原価計算基準を覚えないといけないんですがね・・・
正直、原価計算の知識は実務では、ほぼ無意味です。(おれ得意だったのに!)
管理会計は計算の方は範囲が狭くそこまで難しくないと思います。
意思決定会計は難しい問題にしようと思えばキリないですが、まぁ、埋没ですね。
理論は管理会計論というよりも「経営学」ですね。
これ!!っていう答えを判別しづらいので、
特に実務経験のない学生にはやはり難しいですね。
個人的には管理会計論好きでしたけどね!
経営学に興味があったので。
監査論
この科目は僕が最も苦手にした科目です!
「監査の実務経験をやったことがない人にこの知識レベルまで求めるの?」
と、今でも思います。
とにかく実務経験のない人には非常に難しいというか、取っ付きづらいです。
本当に苦労しましたね。
監査委員会報告書を読んで理解することに尽きるのですが、
本当に苦痛でした・・・
これが、苦痛だから監査法人でも苦痛だったのかな・・・
企業法
最後に企業法です。
これは、もう暗記ですね!!
企業法という法律は存在せず、下記の3つの法律から構成されています。
- 会社法
- 商法
- 金融商品取引法
会社法が16問、商法、金商法2問ずつ、で概ね構成されてます。
僕はこの科目も苦手でした。
暗記が苦手なんですよね。(というより興味がないこと覚えられない・・・)
商法とか実務で使った試しないよ。
でも、会社法や金商法は会計士なら、ある程度知ってないとダメだなと
最近は思いますよ。
とにかく財務会計論!
さて、皆さんいかがでしたでしょうか?
本日は公認会計士の短答式試験の概要について、簡単に説明しました。
この試験、とにかく財務会計論、特に計算問題(簿記)が非常に重要です。
しっかりと勉強始めた段階から、計算問題を中心とした学習スケジュールを組むことをおすすめします。
論文式試験でも、実務でも、当然重要ですからね。
こちらの記事を見て会計士試験に少しでも興味をもった人がでてくれたら嬉しいです!
それでは!また!
Best regards,
Tony